ヘリが初めての人向けのT-REX 450 SPORT Super Combo取説補足

 本体の取扱説明書に必要なことが殆んど書かれています。初めての人は、絵だけでなく、文章(英語又は中国語)もよく読んで、順番に組立調整をしてください。ここでは、初めての人向けに、取説に書かれていない点を中心に補足事項を書きます。

1.スーパーコンボ以外に必要なもの(取説に書いてあるもの)

6ch以上の送信機(ヘリモードがあるコンピュータプロポ)、6ch以上の受信機、11.1V 3S 2100-2500mAh Li-Poバッテリー、ピッチゲージ、はさみ、カッター、ニッパー、ラジオペンチ、オイル(グリス)[*1]、瞬間接着剤[*1]、六角ドライバー(2.5/2/1.5/1.3mm)[*2]、+ドライバー(PH1φ3mm)[*2]

[*1] 無くても組み立てられます。

[*2] キットにも入ってますので、無くても組み立てられます。但し、キットに入っているL字型の六角レンチは指が痛くなるので、六角ドライバーがあったほうが良いでしょう。

2.スーパーコンボ以外に必要なもの(取説に書いていないもの)

1) コネクタと熱収縮チューブ(バッテリ側と充電器・アンプ側)

2) 充電器
ラジコン用電池(LiPo)を充電します。
飛行場でも充電するなら、親電池(Pb)も充電できるものが良いでしょう。
入力がDCのみの充電器の場合は、DC電源も必要です。

3) トラッキングテープ 又は、似たような粘着テープ

4) 半田付け用具一式(半田ごて、半田、半田ごて台、こて先クリーナ)

5) ヒートガン:ヘアドライヤーでも代用可。熱収縮チューブに使います。

6) セーフティーバー(アメンボ)
初めての人は、必須です。スキッドには、輪ゴムで止める方が、墜落時の衝撃を緩和できます。

7) 木製ロータブレード
初めての人は、木製の方が、墜落時の被害金額が少なくて良いでしょう。

8) 墜落で壊れやすいスペアパーツ
ロータブレード、メインシャフト、スピンドルシャフト、テールブーム、フライバーロッド

3.あった方が良い道具(取説に書いていないもの)

1) ボールリンク外し

2) ボールリンクトリマー(φ4.75)

3) ボールリンク回し/ロッドエンドドライバー
無くても手で回せますが、これがあると指が痛くなりません。しかし、T-REX 450 SPORTは、ねじ込むリンク数が少ないので、必要度は低いです。

4) ブレードバランサー/ローターバランサー
無くても2つのロータをネジ止めして、調整することが出来ます。その場合は、ネジ部を支える治具を自作すると良いでしょう。

5) スワッシュプレート水平器(450用)
これが無くても目測やノギスで合わせることができます。調整に自信が無い人は、これがあると便利です。

6) スケール、ノギス

7) 細い針金か単線
テールブームにベルトを通す時に使います。

4.組立

1) ボールリンクトリマーなどを使用して、ボールリンクが軽く動くようにします。ペンチなどで代用する場合は、傷付けてもよいボールリンクを用いてつぶした方が良いでしょう。ガタが大きくなりすぎないように注意しましょう。

2) メインシャフトが重心になるように、受信機、アンプ、バッテリーの位置を決めます。私は、分厚い空のファイルを床に八の時に立てて、フライバーをファイルのエッジの上に置いて、テールブームの高さが一定になるように調整しています。

5.調整の下準備

1)リンケージの長さ調整をする前に、送信機の設定をして、各サーボの位置をニュートラルにします。

1) スワッシュモードを3サーボ120°(CCPM)にします。

2) ジャイロのモード切替は、ノーマルに設定できるように、スイッチの割り当てをします。

3) トリム、サブトリムをセンターにします。

4) ジャイロのゲインは、取扱説明書で推奨してある値になるように、トラベルアジャスト(JR)を設定します。

5) ノーマルモードのピッチカーブは、暫定的に一番下のスティック位置で中央(=ピッチ0)になるように設定しておきます。

6) ノーマルモードのスロットルカーブは、一番下のスティック位置で一番下(=最スロー)になるように設定しておきます。

2) ラダーサーボからリンケージを外して、サーボが自由に回るようにします。

3) モータの3つの配線の内2つを外します。

6.地上調整

1) フライトモードスイッチをノーマル、ジャイロモードスイッチをノーマル[*3]、スロットルスティックを下端、その他のスティックをセンターにします。

2) ヘリのバッテリーを接続します。これで、各サーボがニュートラルになります。

3) バッテリーを外し、サーボホーンを取説の指示の角度に近くなるように取り付けます。

4) バッテリーを取付け、スワッシュの動作方向を確認します。もし、方向が違う場合は送信機で動きが異なるサーボをリバース設定します。エルロンが逆に動く場合は、左右のサーボの配線を入れ替えます。

4) スワッシュのサーボホーンが取説の角度(水平)になるようにサブトリムを調整します。

5) 各リンクの長さを取説に従って調整します。リンクを取付け・取外しする時は、サーボに過大な電流が流れないようにするため、バッテリーを外します。位置を確認する時は、ニュートラルを出すためにバッテリーを付けます。
スワッシュについては、Washout control armが水平になるように調整します。これで、ピッチが0になるはずです。
スワッシュ水平器で厳密に水平を合わせておくと、後の飛行調整が僅かな調整で済みます。
ラダーは取説指定の位置(センター)より、僅かに+ピッチ(ヘリが右回転する方向)にしておいた方が良いでしょう。

6) ラダージャイロの調整を取説に従って行います。後でニュートラルを飛行調整するので、リミットはぎりぎりにはしないほうが良いでしょう。
ラダースティックの動作方向を確認します。もし、方向が違う場合は、送信機側のリバース設定を行います。
ヘリを左右に回転させてジャイロの動作方向を確認します。もし、方向が違う場合は、ジャイロ側のリバース設定を行います。

[*3] 取説にはヘッドロックモードで調整しろと書いてあります。その場合は、絶対にラダースティックを動かさない状態で、センターを調整します。

7) トラッキングテープを用いて、ロータブレードのバランスを取ります。トラッキングテープは、後でトラッキング調整するための目印にもなります。木製ブレードは、静バランス(ブレード単体の重心)も狂っていることが多いので、動バランスだけでなく静バランスも合わせましょう。

8) ロータブレードを取付け、取説に従いピッチカーブとスロットルカーブの設定をします。ピッチは少な目が良いでしょう。(取説はガスモードの設定です。アンプの工場出荷設定もガスモードになっています。)

9) 地上調整が終わったら、最後にモータの配線を取り付けます。そして、送信機のスイッチとスティックをモータが回らないポジションにしてから、ロータの回転に注意して電源を入れ、アンプから取説通りの音がすることを確認します。

7.飛行調整

 飛ばす技術が無い人は、まずシミュレータ(フリーソフトならHeliSimRCなど)で練習しましょう。その後、セーフティバーを付け、少し浮いたら直ぐ下ろすことを繰り返して、挙動が安定するように調整して下さい。但し、浮いた瞬簡にゆっくり左に行こうとするのは、正常です。一度右にエルロンを打ってからエルロンをセンターに戻し、機体が少し右に傾いた状態で安定するように調整します。

1) ジャイロモードスイッチをノーマルにして、ヘリが回転しないように、ラダーサーボの位置を調整します。送信機のトリムで調整してはいけません。
ノーマルモードで調整できたら、ヘッドロックモードにして、取説に従い調整してください。初心者は、ヘッドロックモードの方がよいと思います。

2) エルロンとエレベータをトリムで微調整します。

3) トラッキングを調整します。

4) ホバリングでの回転数が適切になるように、スロットルカーブとピッチカーブの微調整をします。ホバリング時のスティック位置は60%強位の所が良いでしょう。取説のカーブは少し初心者には急すぎる感じがします。送信機のホバリングトリムでもある程度調整できますが、カーブ表示で把握できないので、私は使いません。
なお、初心者はアイドルアップの設定はしないほうが安心です。


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2010/04/30 - 2010/04/29